【1分でわかる】分光光度計(UV-Vis・FT-IR)の基本原理と主要メーカーの特徴

本記事は公開情報(各社公式サイト等)をもとに科学機器人材センター(KJC)が独自に作成したものです。
内容の正確性・完全性を保証するものではありません。最新情報は各社の公式サイトをご確認ください。
この記事の要約
分光光度計(UV-Vis・FT-IR)は、サンプルに光をあてて成分や構造を分析する、科学機器業界の主力装置です。科学機器人材センター(以下KJC)が、基本原理と主要メーカー3社の特徴を解説します。
- 分光光度計(UV-Vis・FT-IR)の仕組みと2種類の違いを解説
- 品質管理・異物解析など具体的な活用シーンを紹介
- 島津製作所・日本分光・サーモフィッシャーサイエンティフィックの主要3社の強みを比較
この記事を書いた人
KJC(科学機器人材センター)編集部:科学機器・分析機器業界に特化し、理系・文系向けキャリア支援事業を運営。
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記事監修者

平田一茂(ひらた かずしげ)
株式会社ジコウ 代表取締役 / 科学機器人材センター(KJC)設立者
早稲田大学卒業後、ベネッセコーポレーション・Indeed Japan(Enterprise Sales Manager)・リープラジャパンを経て2021年にジコウを創業。科学機器業界唯一の専門エージェントを設立し、年間数千名のキャリア相談に対応。業界内での採用担当者向けセミナーを積極的に開催し、200社超の人事責任者との業界ネットワークを構築。九州大学 非常勤講師(2021年〜)。文部科学省 アントレプレナーシップ推進大使。
分光光度計(UV-Vis/FT-IR)とは?仕組みと用途
仕組み
一言で言えば、「サンプルに光をあてて、その『光の通りやすさ』や『反射の仕方』から成分や性質を詳しく分析する装置」です。
物質はそれぞれ「特定の光を吸収する」という性質を持っています。分光光度計は、照射した光がどれくらい吸収・透過したかを数値化することで、目に見えない成分の量や構造を測定します。
使う「光の種類」によって、業界では大きく2つのタイプに使い分けられています。
- ①紫外可視分光光度計(UV-Vis / ユーブイ・ビス)
役割:液体などの「色」や「濃さ」を測る装置。イメージ:「この薬品や液体に、対象となる特定成分がどれくらい(何%)入っているか?」という濃度や量の分析(定量分析)が得意です。 - ②フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR / エフティー・アイアール)
役割:物質の「分子構造」や「結合の状態」を識別する装置。イメージ:「製品に混ざったこの小さな異物は、プラスチックなのかゴムなのか?」といった物質の特定(構造解析・異物解析)が得意です。
なぜそこまで重要?用途と科学機器業界における位置づけ
分光光度計は、サンプルを破壊せずに光をあてるだけで成分や濃度が精度高くわかるため、製品の品質を守る「検査・評価の要(かなめ)」として製造業から研究室まで幅広く活躍しています。
具体的な用途は、私たちが日常で使うあらゆる製品の製造・研究現場に広がっています。
- 新素材・化学(プラスチック・フィルム等):フィルムの透明度や厚みのムラチェック、新素材の品質評価
- 医薬品・化粧品:開発中の薬品の純度チェックや、化粧品の発色・紫外線カット効果の測定
- 製品の品質管理(異物解析):「製品の表面に謎の汚れがついている」「原料に異物が入った」などのトラブル時の原因特定
科学機器業界において、「UV-Vis(ユーブイビス)」と「FT-IR(エフティーアイアール)」は、企業の研究所や品質管理部門には必ずと言っていいほど導入されている業界の標準的な主力装置です。
分光光度計の主要メーカー3選と強み
株式会社島津製作所(国内シェア抜群・万能型)
UV-Vis、FT-IRともに国内最高峰のシェアを持つメーカーです。特にUV-Visの「UV-i Selection」シリーズは、使いやすさと圧倒的なデータ信頼性で国内のラボに深く浸透しています。
→関連記事:【島津製作所への転職】中途採用の実態・年収・選考対策を完全解説
日本分光株式会社(JASCO・分光テクノロジーの老舗)
社名に「分光」を冠する通り、光測定のスペシャリストです。研究向けのハイエンドモデルや、特殊な測定アタッチメントの豊富さでコアな研究者から絶大な支持を得ています。
サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社(外資トップ・異物解析の雄)
FT-IRのグローバルスタンダードである「Nicolet(ニコレー)」シリーズを展開しています。顕微鏡と組み合わせて数マイクロメートル単位のごく微小な範囲を分析できる「顕微FT-IR」を用いた異物・不良品解析において、世界トップクラスの精度を誇ります。
→関連記事:【サーモフィッシャーサイエンティフィックへの転職】中途採用の実態・年収・選考対策を完全解説
まとめ:未経験でも大丈夫!「興味を持った」が第一歩
分光光度計(UV-VisやFT-IR)は、身近な製品の品質や安全を守るために欠かせない、科学機器業界の王道マシンです。
「今まで実物を見たことがなかった」「文系だから難しそう…」と思っていた方も、基本的な役割やイメージが掴めたなら大きな一歩です!
科学機器業界では、このような基本知識と「顧客に寄り添う姿勢」があれば、未経験から活躍できるメーカーや商社の求人がたくさんあります。
「自分にもできるかな?」「どんな会社があるんだろう?」と少しでも興味が湧いたら、まずは気軽にKJCにご相談ください。一歩を踏み出すあなたを全力でサポートします!

平田一茂(ひらた かずしげ)
株式会社ジコウ 代表取締役 / 科学機器人材センター(KJC)設立者
早稲田大学卒業後、ベネッセコーポレーション・Indeed Japan(Enterprise Sales Manager)・リープラジャパンを経て2021年にジコウを創業。科学機器業界唯一の専門エージェントを設立し、年間数千名のキャリア相談に対応。業界内での採用担当者向けセミナーを積極的に開催し、200社超の人事責任者との業界ネットワークを構築。九州大学 非常勤講師(2021年〜)。文部科学省 アントレプレナーシップ推進大使。
