【島津製作所への転職】中途採用の実態・年収・選考対策を完全解説

本記事は公開情報(IR資料・採用ページ・報道等)をもとに科学機器人材センター(KJC)が独自に作成したものです。
内容の正確性・完全性を保証するものではありません。最新情報は各社の公式サイトをご確認ください。
この記事の要約
島津製作所(Shimadzu Corporation)は1875年創業、京都に本社を置く国内最大級の分析・計測機器メーカーです。売上約5,390億円・平均年収901万円(有価証券報告書・2025年3月期)と、国内製造業の中でも高水準の待遇を誇ります。科学機器人材センター(以下KJC)は、業界の採用担当者・求職者双方から日常的にヒアリングを重ねており、公開情報だけでは見えにくい採用の実態をこの記事でお伝えします。
こんな人におすすめ
- 成果に追われず、長く安定して稼ぎたい人
- 仕組みが整った職場で、腰を据えて活躍したい人
- 充実した研修を通して、着実に成長していきたい人
KJCは科学機器業界のキャリアに関する相談窓口です。業界内の口コミや採用の一次情報をもとに、あなたのキャリアの可能性を一緒に整理します。無料でご利用いただけます。
記事監修者

平田一茂(ひらた かずしげ)
株式会社ジコウ 代表取締役 / 科学機器人材センター(KJC)設立者
早稲田大学卒業後、ベネッセコーポレーション・Indeed Japan(Enterprise Sales Manager)・リープラジャパンを経て2021年にジコウを創業。科学機器業界唯一の専門エージェントを設立し、年間数千名のキャリア相談に対応。業界内での採用担当者向けセミナーを積極的に開催し、200社超の人事責任者との業界ネットワークを構築。九州大学 非常勤講師(2021年〜)。文部科学省 アントレプレナーシップ推進大使。
島津製作所の中途採用状況
島津製作所(Shimadzu Corporation)の中途採用は継続的かつ積極的に行われています。技術営業・AE・FE/SE・製品開発職などを中心に、常時採用が行われています。
会社ファクトボックス
| 正式名称 | 株式会社島津製作所(Shimadzu Corporation) |
|---|---|
| 創業 | 1875年(明治8年)3月 |
| 代表取締役社長 | 山本 靖則 |
| 本社所在地 | 京都市中京区西ノ京桑原町1番地 |
| 売上高 | 約5,607億円(2026年3月期) |
| グループ従業員数 | 14,649名(2026年3月31日現在) |
| 資本金 | 約266億円 |
| 主要製品 | HPLC、GC、LC-MS/MS、質量分析計、X線装置、環境試験機 |
| 転職難易度 | ★★★★☆(4/5) |
| 平均年収 | 901万円(有価証券報告書・2025年3月期) |
中途採用比率の推移
| 2022年度 | 35% |
|---|---|
| 2023年度 | 30% |
| 2024年度 | 20% |
※出典:島津製作所 キャリア採用 会社概要
主な募集職種
- 技術営業:HPLC・GC・LC-MS/MSなど分析機器の法人向け営業
- アプリケーションエンジニア(AE):顧客の分析課題を技術的にサポート
- フィールドエンジニア(FE)/ サービスエンジニア(SE):機器の設置・メンテナンス・修理
- 製品開発・R&D:新製品の企画・開発
- カスタマーサポート(CS):問い合わせ・技術サポート対応
平田島津製作所さんは「採用している・していない」が外から見えにくい企業のひとつです。求人票に出ていなくても、採用意欲があるポジションはかなりあります。私たちが採用担当者と直接やり取りしているのはこういう理由からで、「今どこが採りたがっているか」の肌感覚は、求人票を眺めているだけでは絶対につかめません。
KJCは業界の採用担当者と日常的に接点を持っており、求人票には出てこない採用の実態をお伝えできます。まずはご自身の経験・使用機器を棚卸しするところから始めましょう。
転職成功のコツ — 求められる人材・選考対策
島津製作所が求める人物像
島津製作所が採用ページで明示する人物像のキーワードは「変化を楽しみ、新しい価値創造の主役となれる人」です。具体的には以下の要素が求められます。
- 実務経験・専門知識:募集ポジションの要件を満たすもの
- 主体性・挑戦意欲:言われたことをこなすだけでなく、自ら課題を見つけて動ける
- 好奇心・やり抜く力:科学機器という深い専門領域への継続的な学習意欲
- 顧客折衝経験:技術営業・AE・FEなどの顧客接点職では特に重視される
選考対策のポイント
島津製作所の選考では「なぜ島津製作所でなければならないのか」という志望動機の具体性が重視される傾向があります。「大手だから」「安定しているから」という回答では通過が難しく、HPLCやGCなど特定機器への関心、または特定の事業領域(医療・環境・食品など)への専門性を絡めた回答が評価されます。
科学機器業界未経験の方がよく気にするのが「機器の知識がなくて大丈夫か?」という点です。技術的な知識は入社後に習得できますが、BtoB営業の経験・顧客課題を引き出すヒアリング力は採用時点で重視される要素です。



「なぜ島津か」を言語化できていない方がとても多いです。「大手で安定している」は採用担当者が一番聞き飽きている回答です。私がよく求職者の方にお伝えするのは、「自分が今まで扱ってきた製品・顧客・課題と、島津の何がつながるのか」を一本の線で語ること。それができれば、業界経験がなくても十分戦えます。面接前にこの整理をお手伝いするのも、KJCの相談でできることのひとつです。
KJC編集部注
上記は採用ページ・IR資料をもとにした情報です。KJCは業界の採用担当者と日常的に接点を持っており、面接官の傾向・よく聞かれる質問パターン・選考フローなど、公開情報だけでは得られない一次情報をご相談時にお伝えしています。
年収・福利厚生のリアル
平均年収の推移
| 年度 | 平均年収 |
|---|---|
| 2021年 | 802万円 |
| 2022年 | 826万円 |
| 2023年 | 856万円 |
| 2024年 | 876万円 |
| 2025年 | 901万円 |
※出典:島津製作所 有価証券報告書
4年間で約100万円増加と、着実な賃上げ傾向が続いています。国内製造業の平均年収(約500〜600万円台)と比較しても、明らかに高い水準です。
職種・経験年数別の年収目安
| 技術営業(20代後半) | 500〜650万円 |
|---|---|
| 技術営業(30代前半) | 600〜780万円 |
| AE・FE(30代後半〜) | 700〜950万円 |
| 管理職・マネージャー層 | 900万円〜 |
※当社調べ。経験・スキル・役職により上下します。
主な福利厚生
- 住宅支援:独身寮・家族社宅(条件による)
- カフェテリアプラン:ポイント制で各種サービスに充当可能
- 退職金制度・確定拠出年金(DC)
- 育児・介護支援:産前産後休暇・育児休業(取得実績あり)
- 資格取得支援:業務関連資格の取得費用補助



平均年収901万円という数字、すごいですよね。でも私が相談を受けていて感じるのは、年収だけで転職を決めた方ほど、入社後にギャップを感じやすいということです。年収水準は高いですが、「昇給のペース」や「職種によって差がある」という実態もあります。数字の裏にある文脈を知っておくことが、入社後に後悔しないための大事な準備だと思っています。
KJC編集部注
KJCは業界内の採用担当者向けセミナーを通じて集めた一次情報をもとに、年収交渉のポイントや職種ごとの処遇差についてもご相談時にお伝えしています。
企業概要・事業内容
島津製作所とはどんな会社か?
島津製作所は1875年(明治8年)創業、今年で創業150年を迎える日本最古の科学機器メーカーの一つです。2002年には田中耕一氏がノーベル化学賞を受賞したことでも知られており、「測る・分析する」という科学の基盤を支える技術で世界トップレベルの地位を確立しています。
島津製作所の経営理念・大切にしていること
島津製作所が掲げる企業理念は「科学技術で社会に貢献する」です。1875年の創業時から受け継がれてきた精神として、初代・島津源蔵が残した「為善最楽(いぜんさいらく)」——「善いことをすることが最上の喜びである」という言葉が根底にあります。
コーポレートメッセージ「Excellence in Science」が示す通り、製品の品質と技術の深さへのこだわりが全ての事業活動の基準になっています。「売れる製品をつくる」のではなく「科学の発展に本当に必要なものをつくる」という姿勢が、研究者・技術者から長年信頼される理由です。
2002年に田中耕一氏がノーベル化学賞を受賞したことは、島津製作所という組織が個人の地道な研究・探求心を尊重する文化を持っていることを世界に示しました。「正直に、誠実に、粘り強く」という価値観は、採用においても一貫して求められる人物像と重なっています。
4つの主要事業
| 事業区分 | 主な製品 | 代表的な顧客 |
|---|---|---|
| 分析・計測機器 | HPLC、GC、LC-MS/MS、ICP-MS、蛍光X線分析装置 | 大学・研究機関、製薬会社、食品・環境分析 |
| 医用機器 | X線診断装置、超音波診断装置、放射線治療装置 | 病院・クリニック |
| 航空機器 | 飛行シミュレータ、慣性航法装置 | 航空会社、防衛省 |
| 産業機器 | 環境試験機、油圧・流体機器 | 自動車・電機メーカー |
売上の約6割を分析・計測機器が占め、グローバルで強い競争力を持ちます。世界140ヶ国以上に製品を展開しており、海外売上高比率は約56%(2025年3月期)と、真のグローバル企業です。
「隠れた優良業界」としての科学機器
科学機器業界の世界市場は約8兆円規模(年成長率4〜7%)で安定成長を続けており、医療・製薬・半導体・環境・食品安全など社会のあらゆるインフラを支えています。



九州大学で授業をするとき、科学機器業界の話をすると毎回「こんな業界があったんですね!」という反応が返ってきます。BtoBの業界なので消費者の目に触れないだけで、業界自体は盤石です。島津さんは特に「田中耕一さんのノーベル賞」というエピソードが強烈で、研究者との関係性が深い。求職者の方に「顧客はどんな人ですか?」と聞くと、この業界の良さが一番伝わりやすいと感じています。
社風・労働環境
残業時間・有給取得
| 月平均残業時間 | 9.1時間(2024年度) |
|---|---|
| 有給取得率 | 70.3%(2024年度) |
出典:島津製作所 統合報告書
転勤について
島津製作所は全国・海外に拠点があるため、転勤の可能性はあります。ただし、職種や担当エリアによって頻度は異なります。技術営業・フィールドエンジニアは担当エリアが固定される場合も多く、希望勤務地について選考時に確認することをお勧めします。
社風・カルチャー
島津製作所は「誠実さ・技術への敬意」が根付いた企業文化を持ちます。体育会系のノルマ文化や詰め文化は薄く、研究者や医療従事者を顧客とする性質上、真摯で知的な対話が求められる職場です。



「残業が少ない」と聞いて転職してくる方も多いのですが、入社後によく聞くのが「思ったより自分のペースで動ける」という驚きの声です。科学機器メーカーの営業は、顧客が研究者なので「押せ押せ」の営業スタイルが通用しない。むしろ技術の話ができて、一緒に課題を考えられる人が重宝される文化です。ただ、それゆえに「主体的に動けない人は埋もれる」という側面もあります。社風が合うかどうかは、ぜひ相談の中で一緒に確かめましょう。
まとめ+よくある質問(FAQ)
島津製作所は平均年収901万円・月残業9.1時間・有給取得率70.3%と、ワークライフバランスと高収入を両立できる優良企業です。転職難易度はやや高めですが、BtoB営業経験や理系バックグラウンドを持つ方にとっては十分に狙える企業です。
KJCは科学機器業界に特化したキャリアの相談窓口です。あなたの使用機器経験やこれまでのキャリアを丁寧にヒアリングし、業界での可能性を一緒に整理します。転職を決めていない段階でも構いません。
- 無料
- オンライン面談対応
- 最短翌日ご案内
Q. 島津製作所への転職は難しいですか?
難易度はやや高めです(★4/5)。知名度・ブランド力が高い分、応募者も多く、書類・面接いずれも一定の水準が求められます。特に「なぜ島津製作所か」という志望動機の具体性と、顧客折衝の実務経験が重視されます。面接傾向・選考フローについては、KJCのキャリア相談の中でお伝えしています。
Q. 島津製作所の平均年収はいくらですか?
有価証券報告書(2025年3月期)によると、平均年収は901万円です。2021年の802万円から4年間で約100万円増加しており、賃上げ傾向が続いています。職種・経験年数によるレンジの詳細は、KJCのキャリア相談でお伝えしています。
Q. 島津製作所の選考でよく見られる点は?
志望動機の具体性(特定機器・事業領域への関心)と、BtoB営業や技術サポートの実務経験が重視される傾向があります。面接官の傾向・よく聞かれる質問パターンは、KJCが業界の採用担当者から集めた一次情報をもとにお伝えしています。
Q. 島津製作所に転職して後悔した人はいますか?
「大企業ゆえの意思決定の遅さに慣れが必要」という声を聞くことがあります。高裁量・スタートアップ的な環境を求める方には向かない可能性があります。一方、WLBや専門性の積み上げを重視する方には非常に合う企業です。
Q. 島津製作所に向いている人の特徴は?
① 科学・分析技術への好奇心がある、② 顧客(研究者・技術者)と誠実に向き合える、③ BtoB営業や技術サポートの実務経験がある、④ 長期的なキャリア形成・専門性の蓄積を重視する——この4点に当てはまる方は特に向いています。
Q. 科学機器業界への転職、どこに相談すればいいですか?
KJCは科学機器業界に特化したキャリアの相談窓口です。求職者・採用担当者双方と日常的に接点を持ち、業界内の口コミや採用の一次情報を継続的に集めています。「転職すべきか迷っている」段階から、あなたのキャリアの可能性を一緒に整理します。相談は無料です。


平田一茂(ひらた かずしげ)
株式会社ジコウ 代表取締役 / 科学機器人材センター(KJC)設立者
早稲田大学卒業後、ベネッセコーポレーション・Indeed Japan(Enterprise Sales Manager)・リープラジャパンを経て2021年にジコウを創業。科学機器業界唯一の専門エージェントを設立し、年間数千名のキャリア相談に対応。業界内での採用担当者向けセミナーを積極的に開催し、200社超の人事責任者との業界ネットワークを構築。九州大学 非常勤講師(2021年〜)。文部科学省 アントレプレナーシップ推進大使。








