【科学機器業界の国内メーカー15選】特徴・仕事内容・各社の違いをわかりやすく解説

本記事は公開情報および科学機器人材センター(KJC)が保有する求人票・過去の支援実績をもとに独自に作成したものです。
内容の正確性・完全性を保証するものではなく、個別の年収・採用条件・労働環境は企業や求人により異なります。詳細は個別のキャリア相談でご確認ください。
科学機器業界の国内メーカーは、分析・計測・試験のための機器を自社で開発・製造し、研究や医療、ものづくりの現場に届ける「自社の技術で製品を生み出す会社」です。年間数千名のキャリア相談に対応し、200社超の人事責任者との業界ネットワークを持つ科学機器人材センター(以下KJC)が、国内メーカーの特徴と仕事内容、主要15社の特徴をわかりやすく整理しました。
この記事でわかること
①国内メーカーの特徴と、商社・外資系との違い
②国内メーカーにはどんな仕事があるのか
③主要15社の特徴と、3つのタイプごとの働き方の違い
この記事を書いた人
KJC(科学機器人材センター)編集部:科学機器・分析機器業界に特化し、理系・文系向けキャリア支援事業を運営。
KJCは科学機器業界のキャリアに関する相談窓口です。業界内の口コミや採用の一次情報をもとに、あなたのキャリアの可能性を一緒に整理します。無料でご利用いただけます。
記事監修者

平田一茂(ひらた かずしげ)
株式会社ジコウ 代表取締役 / 科学機器人材センター(KJC)設立者
早稲田大学卒業後、ベネッセコーポレーション・Indeed Japan(Enterprise Sales Manager)・リープラジャパンを経て2021年にジコウを創業。科学機器業界唯一の専門エージェントを設立し、年間数千名のキャリア相談に対応。業界内での採用担当者向けセミナーを積極的に開催し、200社超の人事責任者との業界ネットワークを構築。九州大学 非常勤講師(2021年〜)。文部科学省 アントレプレナーシップ推進大使。
結論:国内メーカーは「自社の技術で製品を生み出す会社」
科学機器業界の国内メーカーは、物質の成分を調べる分析機器や、長さ・温度・空気の流れなどを測る計測機器、製品の耐久性を確かめる試験機器などを、自社で開発・製造する会社です。製品をつくって終わりではなく、お客様の研究や生産で長く使い続けてもらえるよう、導入後の保守や消耗品の供給まで支えています。
国内メーカーの特徴
国内メーカーには、商社や外資系企業とは異なる特徴が大きく3つあります。
自社で開発・製造し、技術を積み上げている:
国内メーカーは、製品の研究開発から設計、製造までを自社で手がけています。数十年、なかには100年以上にわたって磨いてきた技術が、製品の精度や信頼性の土台になっています。お客様の声をもとに、自分たちの手で製品を改良していけるのはメーカーならではの魅力です。
長く使われる製品を、アフターサービスで支える:
科学機器は、一度導入されると何年にもわたって使われます。そのため国内メーカーの多くは、全国にサービス拠点を持ち、据え付けや点検、修理、校正、消耗品の供給までを担っています。製品の販売と同じくらい、導入後のサポートが大切にされている業界です。
日本の研究・ものづくりの現場をよく知っている:
国内メーカーは、日本の大学や研究機関、工場、病院、官公庁などと長く取引を重ねてきました。日本の規格や法律、現場の使い方に合わせたきめ細かな製品づくりや対応ができるのも強みです。海外に拠点を持ち、世界に製品を届けている会社も多くあります。
15社は「3つのタイプ」に分けると理解しやすい
この記事で紹介する15社は、扱う製品の幅と、主な使われ方によって、次の3つのタイプに分けると全体像をつかみやすくなります。どのタイプにも、それぞれ異なる魅力があります。
タイプ1:幅広い分析・計測機器を手がける総合メーカー
複数の事業を持ち、分析・計測機器を中心に、医療・半導体・自動車など幅広い分野に製品を届けるタイプです。事業や職種の選択肢が多く、国内外の大きな舞台で働けます。
タイプ2:特定分野の分析・計測に強い専門メーカー
クロマトグラフィー、水分・滴定、水質・大気、気流・微粒子、ガス検知など、特定の分析・計測分野に強みを持つタイプです。一つの分野を深く掘り下げ、その道の専門家として長く活躍できます。
タイプ3:研究・生産・安全の現場を支える専門メーカー
環境試験器、理化学ガラス、ボイラ、船舶用電子機器など、それぞれの技術を軸に、研究室から工場、病院、船の上まで、さまざまな現場の研究・生産・安全を支えるタイプです。分析機器以外の分野にも事業を広げている会社が多いのが特徴です。
【掲載企業の選定について】
本記事で紹介する15社は、科学機器業界における主要な国内メーカーの全体像をお伝えするため、KJCで取引・接点のある企業や、求職者からの関心が高い代表的な企業をピックアップして掲載しています。
国内メーカーにはどんな仕事がある?
国内メーカーには、製品を生み出す仕事から、お客様に届けて研究などを支える仕事まで、さまざまな職種があります。
研究開発・設計
新しい製品や技術を生み出す仕事です。機械・電気・光学・ソフトウェア・化学など、それぞれの専門分野の技術者が連携して、一つの製品をつくり上げます。お客様の要望に合わせて、一品ものの特注装置を設計する仕事もあります。
生産・品質管理
工場で製品を組み立て、検査し、決められた品質で安定してつくり続ける仕事です。科学機器は精度が命のため、部品の加工や組み立て、最終検査まで、丁寧なものづくりが求められます。ガラス加工のように、職人の技術を入社後に身につけられる仕事もあります。
営業(技術営業・代理店営業)
国内メーカーの営業のスタイルは、主に次の2つです。
技術営業:
大学や企業の研究者、工場の技術者などを訪問し、お客様の課題に合わせて製品を提案する仕事です。製品の仕組みや使い方を理解し、お客様と技術的な話をしながら提案を形にしていきます。
代理店営業:
国内メーカーの製品は、商社(代理店)を通じてお客様に届けられることも多くあります。代理店の担当者と協力して販売を進めたり、製品の勉強会を開いたりして、代理店と一緒にお客様を支える仕事です。
技術系の仕事(フィールドエンジニア・アプリケーションスペシャリスト)
フィールドエンジニア(サービスエンジニア):
お客様のもとで機器の据え付けや点検、修理を担う仕事です。機器が止まるとお客様の研究や生産も止まってしまうため、トラブルを防ぎ、すぐに復旧させる重要な役割を担います。
アプリケーションスペシャリスト:
装置を使った測定方法や分析条件をお客様に提案したり、デモンストレーションを行ったりして、営業を技術面から支える仕事です。研究室で装置を使った経験がそのまま活きる職種です。
KJCは業界の採用担当者と日常的に接点を持っており、求人票には出てこない採用の実態をお伝えできます。まずはご自身の経験やこれまで使ってきた機器を棚卸しするところから始めましょう。
【タイプ1】幅広い分析・計測機器を手がける総合メーカー 5選
複数の事業を持ち、分析・計測機器を中心に幅広い分野に製品を届ける5社を紹介します。
株式会社島津製作所
1875年に京都で創業し、2025年に創業150年を迎えた分析計測機器のメーカーです。液体に含まれる成分を分けて測る「高速液体クロマトグラフ(HPLC)」などの分析計測機器を中心に、医療用のX線画像診断装置や半導体製造装置に組み込まれる部品、航空機器まで手がけ、2002年には社員がノーベル化学賞を受賞するなど、研究開発力の高さでも知られています。
(関連記事:「【島津製作所への転職】応募前に確認したいポイントまとめ|選考対策・年収・働き方」)
株式会社日立ハイテク
1947年に理化学機器などを扱う商社として出発し、2001年に日立製作所の計測器・半導体製造装置の事業を引き継いだ、日立グループのメーカーです。半導体の回路の幅を電子線で測る「測長SEM」や電子顕微鏡、病院で血液などの検体を自動で検査する分析装置などを手がけ、メーカーの技術力と商社の機能をあわせ持っているのが特徴です。
(関連記事:「【日立ハイテクへの転職】応募前に確認したいポイントまとめ|選考対策・年収・働き方」)
日本電子株式会社
1949年に設立され、東京・昭島に本社を置く科学機器メーカーです。物質を非常に高い倍率で観察する「電子顕微鏡」や、分子の構造を調べる「NMR(核磁気共鳴装置)」、物質の成分を調べる質量分析装置などを主力に、世界110か国以上で大学・研究機関や製薬・半導体メーカーなどの研究開発を支えています。
(関連記事:「【日本電子(JEOL)への転職】中途採用の実態・年収・選考対策を完全解説」)
株式会社堀場製作所
1953年に京都で設立された、分析・計測機器のメーカーです。自動車の排ガスを測る装置から、血液を調べる医療用の分析装置、水質・大気の分析計、半導体の製造工程で使う計測機器、研究用の分光装置まで幅広い分野を手がけ、創業者の「おもしろおかしく」という言葉を受け継いだ「Joy and Fun」の企業理念でも知られています。
(関連記事:「【堀場製作所(HORIBA)への転職】中途採用の実態・年収・選考対策を完全解説」)
株式会社ミツトヨ
1934年に創立し、神奈川・川崎に本社を置く精密測定機器の総合メーカーです。物の厚さを細かく測る「マイクロメータ」の国産化から歩みを始め、現在は部品の形を3次元で正確に測る「三次元測定機」まで5,500種類以上の製品をそろえ、自動車・電子部品・医療機器など、あらゆるものづくりの品質を「測る」技術で支えています。
(関連記事:「【ミツトヨへの転職】応募前に確認したいポイントまとめ|選考対策・年収・働き方」)
【タイプ2】特定分野の分析・計測に強い専門メーカー 5選
特定の分析・計測分野に強みを持ち、その道の専門家としてお客様を支える5社を紹介します。
ジーエルサイエンス株式会社
1968年に設立され、東京・新宿に本社を置く、クロマトグラフィー(物質の成分を分けて調べる分析方法)の専門メーカーです。HPLCで成分を分ける要となる「カラム」のブランド「Inertsil」や、ガスクロマトグラフ用のカラム、分析の前に試料を整える前処理用品などを手がけ、製薬・食品・環境分析の現場で日々の分析を支えています。
(関連記事:「【ジーエルサイエンス株式会社への転職】中途採用の実態・年収・選考対策を完全解説」)
京都電子工業株式会社
1961年に設立され、京都に3つの工場を持つ分析計の専門メーカーです。物に含まれる水分の量を測る「カールフィッシャー水分計」や、試薬を少しずつ加えて成分の濃度を求める「電位差自動滴定装置」、ごみ焼却施設などの排ガス分析装置を手がけ、国内外で多くの特許を持つ開発力で、製薬・食品の品質管理や環境の監視を支えています。
(関連記事:「【京都電子工業への転職】応募前に確認したいポイントまとめ|選考対策・年収・働き方」)
東亜ディーケーケー株式会社
1944年に創立し、東京・新宿に本社を置く計測機器メーカーです。電気の流れを利用して液体やガスの成分を測る「電気化学センサ技術」を強みに、上下水道や工場の水質・大気を監視する分析計、研究室で使うpH計、透析治療を支える装置、ガス検知警報器まで手がけ、「水・大気・医療・ガス」の計測で暮らしの安全を支えています。
(関連記事:「【東亜ディーケーケーへの転職】応募前に確認したいポイントまとめ|選考対策・年収・働き方」)
日本カノマックス株式会社
大阪・吹田に本社を置く、空気の流れや環境を測る計測機器の専門メーカーです。「独創と革新に生きる」を理念に、風の速さを測る「風速計」や、空気中の微粒子の数を数える「パーティクルカウンター(粒子計数器)」、温湿度計などを手がけ、半導体・製薬工場のクリーンルームや空調設備、研究機関の現場で、目に見えない空気の状態を正確に捉えています。
(関連記事:「【日本カノマックスへの転職】中途採用の実態・年収・選考対策を完全解説」)
新コスモス電機株式会社
1960年に設立され、大阪に本社を置くガス検知の専門メーカーです。家庭の都市ガス・LPガスの漏れを知らせる「ガス警報器」から、工場で可燃性ガスや毒性ガスの漏れを検知する工業用ガス検知器、においを数値で捉えるセンサまで手がけ、目に見えないガスの危険から、人々の暮らしと働く現場を守っています。
(関連記事:「【新コスモス電機株式会社への転職】中途採用の実態・年収・選考対策を完全解説」)
【タイプ3】研究・生産・安全の現場を支える専門メーカー 5選
それぞれの技術を軸に、研究室から工場、病院、船の上まで、さまざまな現場を支える5社を紹介します。
エスペック株式会社
1947年に創業し、大阪に本社を置く環境試験器のメーカーです。温度や湿度を自在に変えて製品の耐久性を確かめる「恒温恒湿槽」や、急激な温度変化を与える熱衝撃試験装置、電気自動車(EV)向けの電池の試験装置などを手がけ、自動車・電子部品・半導体メーカーの「壊れにくい製品づくり」を品質評価の面から支えています。
(関連記事:「【エスペック株式会社への転職】中途採用の実態・年収・選考対策を完全解説」)
柴田科学株式会社
1921年に創業し、東京に本社を置く理化学機器メーカーです。100年以上続く理化学用ガラス器具づくりに加え、職場の空気に含まれる粉じんなどを測る環境計測機器、溶媒を蒸発させて試料を濃縮する「ロータリーエバポレーター」、ガラス製の反応・蒸留装置まで約6,000種類の製品を手がけ、研究室から生産現場、働く人の健康までを支えています。
(関連記事:「【柴田科学への転職】応募前に確認したいポイントまとめ|選考対策・年収・働き方」)
株式会社旭製作所
1950年に創立し、熊本・荒尾に本社工場を持つ理化学ガラスのメーカーです。ガラス加工の技術者と設計技術者が連携し、実験用のガラス器具から、化学・製薬メーカーの生産で使う大型のガラス製反応・蒸留装置(ガラスプラント)までを製作するほか、科学機器の販売や半導体製造装置のメンテナンスにも事業を広げ、73か国に製品を届けています。
(関連記事:「【旭製作所への転職】応募前に確認したいポイントまとめ|選考対策・年収・働き方」)
三浦工業株式会社
1959年に設立し、愛媛・松山と東京に本社を置く、「熱・水・環境」の機器メーカーです。工場や施設で蒸気をつくる「小型貫流ボイラ」を主力に、純度の高い水をつくる水処理装置や、医療器具などを高温の蒸気で滅菌する「高圧蒸気滅菌器」、ダイオキシン類の分析に使う前処理装置まで手がけ、全国約1,200名のフィールドエンジニアによるメンテナンスで設備を長く支えています。
(関連記事:「【三浦工業への転職】応募前に確認したいポイントまとめ|選考対策・年収・働き方」)
古野電気株式会社
1948年の魚群探知機の実用化から歩みを始めた、兵庫・西宮に本社を置く電子機器メーカーです。音波や電波で「見えないものを見える化する」技術を強みに、船舶用のレーダーや航海機器を主力としながら、病院の臨床検査で使う「生化学自動分析装置」や、ゲリラ豪雨を観測する小型気象レーダーなど、医療や防災の分野にも技術を広げています。
(関連記事:「【古野電気への転職】応募前に確認したいポイントまとめ|選考対策・年収・働き方」)
平田研究室の分析装置も、工場の測定機も、病院の検査装置も、多くは日本のメーカーが自社の技術でつくっています。社名を知らなくても、その技術は私たちの暮らしのすぐそばにあります。
タイプによる働き方の違い
同じ国内メーカーでも、タイプによってお客様や製品、働き方が異なります。どれが良い・悪いではなく、自分に合うかどうかで考えることが大切です。
顧客と製品の違い
タイプ1(総合メーカー):
主なお客様は、大学・研究機関の研究者から、製薬・化学・半導体・自動車メーカーの技術者、病院まで幅広く、事業ごとに大きく異なります。扱う製品も、大型の分析装置から部品として組み込まれる機器まで多岐にわたります。
タイプ2(特定分野の専門メーカー):
主なお客様は、製薬・食品・化学メーカーの品質管理部門や研究所、上下水道などの公共施設、工場の設備・安全担当者などです。特定の分析・計測分野の製品を、深い専門知識とともに届けます。
タイプ3(研究・生産・安全の現場を支える専門メーカー):
主なお客様は、研究室、化学・製薬メーカーの生産部門、自動車・電子部品メーカーの品質評価部門、工場や病院、船舶など、会社ごとにさまざまです。研究用の器具から生産設備、安全を守る機器まで、製品の種類も幅広いのが特徴です。
働き方の違い
タイプ1:
事業や職種の選択肢が多く、配属先によって働き方が大きく変わります。海外との仕事やグループ会社との連携も多く、大きな組織の中で専門性を磨きながら、キャリアの幅を広げていける働き方です。
タイプ2:
一つの分野を深く掘り下げ、その分野の専門家として頼られる働き方です。製品が商社(代理店)を通じて届けられることも多く、代理店と協力しながら、既存のお客様と長く付き合っていく場面が多くあります。
タイプ3:
お客様の現場に足を運び、設備の据え付けや保守、特注品の打ち合わせなどを行う場面が多い傾向があります。地方に本社や工場を構える会社もあり、ものづくりの現場に近いところで、腰を据えて技術を身につけたい人に向いています。
なお、実際の働き方は会社や職種、配属先によって大きく異なります。応募の際は、募集要項や面接で確認しておきましょう。



キャリア相談では「メーカーは理系でないと難しいのでは」という声をよく聞きます。実際には営業や管理部門など文系出身者が活躍できる職種も多く、職種から考えると選択肢が広がります。
KJC編集部注
上記は公開情報・KJCが保有する求人票等をもとにした一般的な傾向です。KJCは業界の採用担当者と日常的に接点を持っており、各社の働き方の実態や職種ごとの違いといった、公開情報だけでは得られない一次情報をご相談時にお伝えしています。
未経験から国内メーカーを選ぶときのポイント
国内メーカーには、業界未経験から入社して活躍している人も多くいます。未経験から会社を選ぶときは、次の2つのポイントを押さえておきましょう。
自分の経験と近い「職種」から選ぶ
メーカーでは、職種によって求められる経験が大きく異なります。自分のこれまでの経験が、どの職種で活かせるかから考えるのがおすすめです。
法人営業の経験がある人:
業界を問わず、お客様と信頼関係を築いてきた経験は、技術営業や代理店営業で活かせます。製品の知識は、入社後の研修やOJTで身につけていけます。
機械・電気設備の保守やメンテナンスの経験がある人:
機器の不具合に向き合ってきた経験は、フィールドエンジニアの仕事で直接活かせます。
研究室や品質管理で分析機器を使っていた経験がある人:
装置を「使う側」の目線を持っていることは、アプリケーションスペシャリストや技術営業で大きな強みになります。
設計・開発の経験がある人:
機械・電気・ソフトウェアなどの設計経験は、製品開発や特注品の設計の仕事で活かせます。
未経験でも挑戦しやすい会社の見分け方
未経験者を積極的に受け入れている会社は、採用ページなどで次のような情報を公開していることがあります。
- 中途採用の比率や、異業種から入社した社員のインタビュー
- 入社後の研修の期間や内容(工場での研修、OJT、資格取得の支援など)
- 応募条件で「業界経験は不問」「歓迎条件」としている経験
今回紹介した15社の中にも、中途採用の比率が4割を超えていることや、入社後に工場で数か月かけて各部門を回る研修を行っていることを公開している会社があります。気になる会社があれば、個別の企業研究記事もあわせて参考にしてください。



未経験からメーカーに挑戦するなら、まず「その会社の製品が誰の役に立っているか」を自分の言葉で語れるようにしましょう。それだけで面接での説得力が大きく変わります。
KJC編集部注
上記は公開情報・KJCが保有する求人票等をもとにした一般的な傾向です。KJCは業界の採用担当者と日常的に接点を持っており、未経験者を積極的に採用している会社や、選考で重視されるポイントといった、公開情報だけでは得られない一次情報をご相談時にお伝えしています。
KJCは科学機器業界に特化したキャリアの相談窓口です。求職者・採用担当者双方と日常的に接点を持ち、業界内の口コミや一次情報を集めています。あなたのこれまでのキャリアを丁寧にヒアリングし、どのタイプのメーカー・どの職種で活かせるかを一緒に整理します。転職を決めていない段階でも構いません。
- 無料
- オンライン面談対応
- 最短翌日ご案内
まとめ
科学機器業界の国内メーカーは、分析・計測・試験のための機器を自社で開発・製造し、研究や医療、ものづくりの現場に届ける「自社の技術で製品を生み出す会社」です。今回紹介した15社は、総合メーカー、特定分野の専門メーカー、研究・生産・安全の現場を支える専門メーカーの3つのタイプに分けられ、それぞれに異なる魅力があります。
- 国内メーカーは、自社で開発・製造し、導入後のサポートまで長く製品を支える
- 仕事は研究開発・生産だけでなく、営業や技術系の仕事など幅広い
- タイプによって、お客様・製品・働き方が異なる
- 未経験から選ぶときは、自分の経験と近い「職種」から考えるのがおすすめ
気になる会社が見つかったら、各社の企業研究記事で、事業内容や働き方を詳しく確認してみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 国内メーカーと商社、外資系企業の違いは何ですか?
国内メーカーは、自社で製品を開発・製造し、自社製品を中心に提案します。商社は、国内外の多くのメーカーの製品を扱い、お客様に合わせて最適な製品を選んで提案できるのが特徴です。外資系企業は、海外の本社がつくった製品を日本で販売・サポートする会社が多くあります。ただし、商社の機能をあわせ持つメーカーや、自社製品を開発する商社もあります。
Q. 国内メーカーの年収はどのくらいですか?
KJC調べでは、国内大手科学機器メーカーの年収レンジは次のような傾向です。
| 20代・未経験〜浅い経験 | 400〜500万円 |
|---|---|
| 30代・実務経験あり | 500〜650万円 |
| 40代以降・マネジメント層 | 650〜900万円 |
※年収は、あくまでも目安です。会社の規模や職種、地域によっても異なるため、詳しいレンジはKJCのキャリア相談でご案内します。
Q. 文系・未経験でも国内メーカーに転職できますか?
できます。研究開発や設計などの技術職では専門的な経験が求められることが多いものの、営業職では業界を問わず法人営業の経験があれば応募できる会社が多くあります。入社後の研修やOJTで製品の知識を身につけられる会社も多くあります。KJCでは文系出身や業界未経験の方のご相談も多く受けていますので、ご自身の経験がどこで活きるかを一緒に整理できます。
Q. 総合メーカーと専門メーカー、どちらを選ぶべきですか?
事業や職種の選択肢が多い環境で、キャリアの幅を広げながら働きたい人は、総合メーカーが向いています。一方、一つの分野を深く掘り下げて、その道の専門家として頼られる存在になりたい人は、専門メーカーが向いています。どちらにも異なる魅力があるため、自分がどんな働き方をしたいかから考えてみましょう。
Q. 理系の知識がないと難しいですか?
職種によります。研究開発や設計、アプリケーションスペシャリストなどでは理系の専門知識が求められることが多い一方、営業や管理部門では、入社後に学ぶ意欲があれば文系出身でも活躍できます。製品の原理をすべて理解している必要はなく、お客様の課題を聞き取り、社内の技術者と連携して解決に導く力が評価されます。
Q. 科学機器業界への転職、どこに相談すればいいですか?
KJCは科学機器業界に特化したキャリアの相談窓口です。求職者・採用担当者双方と日常的に接点を持ち、業界内の口コミや採用の一次情報を継続的に集めています。「転職すべきか迷っている」という段階から、あなたのキャリアの可能性を一緒に整理します。相談は無料です。


平田一茂(ひらた かずしげ)
株式会社ジコウ 代表取締役 / 科学機器人材センター(KJC)設立者
早稲田大学卒業後、ベネッセコーポレーション・Indeed Japan(Enterprise Sales Manager)・リープラジャパンを経て2021年にジコウを創業。科学機器業界唯一の専門エージェントを設立し、年間数千名のキャリア相談に対応。業界内での採用担当者向けセミナーを積極的に開催し、200社超の人事責任者との業界ネットワークを構築。九州大学 非常勤講師(2021年〜)。文部科学省 アントレプレナーシップ推進大使。








